帯状疱疹のピリピリ感と発疹なしの場合に受診すべき診療科は?

帯状疱疹の初期症状の画像 健康
画像出典:富田るり子皮膚科クリニック

帯状疱疹で「ピリピリとした痛みがあるけれど、発疹がない」という状態に不安を感じている方は少なくありません。

帯状疱疹の初期症状では、皮膚に発疹が現れる前にピリピリとした感覚や神経の痛みが先行することが多く、発疹なしで診断されるケースもあります。

この記事では、帯状疱疹の前兆や軽度症状、発疹なしの診断方法、痛みだけで終わることがあるのかについて詳しく解説します。

また、受診すべき診療科や帯状疱疹と蕁麻疹の見分け方、さらに症状が疑われるときにしてはいけないことなども紹介します。

皮膚がヒリヒリする場合に帯状疱疹が関係しているのか、ぜひこの記事で確認してみてください。

帯状疱疹でピリピリしているけど発疹なしはどんな症状?

帯状疱疹の初期症状(画像)

帯状疱疹の初期症状の画像
画像出典:富田るり子皮膚科クリニック

帯状疱疹の初期症状は、皮膚に出る前に神経の痛みや違和感が先行することが多いです。

患部にピリピリとした感覚やズキズキとした痛みを感じる場合があり、この時点では、まだ目に見える発疹がないため、気付きにくいこともあります。

数日から1週間ほど経過すると、皮膚に赤い小さな発疹が現れ、徐々に水ぶくれへと変化していきます。

初期の段階での画像を見ると、虫刺されに似た小さな発疹が確認でき、これが徐々に集まって帯状に広がるのが特徴です。

早期に発見できれば、治療によって重症化を防ぐことが可能です。

帯状疱疹の前兆

帯状疱疹の前兆は、通常、ピリピリとした感覚や神経に沿った痛みで始まります。

この痛みは、発疹が出る前の「前駆痛」と呼ばれるもので、ズキズキとする鈍い痛みから、電気が走るような鋭い痛みまでさまざまです。

前駆痛は帯状疱疹の初期症状であり、これが出た数日後に発疹が現れることが多いです。

痛みは体の片側に集中することが一般的で、この時点で病気に気付くことができれば、早期治療に結びつけることができます。

発疹なしの診断方法とは?

発疹が出ていない場合でも、帯状疱疹の診断は可能で、発疹が出る前の神経痛やピリピリとした違和感が続く場合、医師はこれをもとに帯状疱疹を疑います。

診断には、症状の経過や痛みの位置、既往歴を詳しく確認することが重要です。

場合によっては、血液検査や皮膚の検査を通じてウイルスの存在を確認することもあります。

発疹なしで診断がついた場合も、早期の抗ウイルス薬による治療が必要です。

痛みだけで終わることはある?

帯状疱疹の症状が「痛みだけで終わる」ことは稀ですが、可能性はゼロではありません。

通常、帯状疱疹は痛みの後に発疹や水ぶくれが現れる病気です。しかし、免疫力が強い場合や軽度の発症では、発疹が出ない「無疹性帯状疱疹」と呼ばれるケースも存在します。

この場合、痛みがあるものの皮膚には目立つ変化がないため、診断が難しくなります。

ただし、発疹がない場合でも神経痛が続くことがあり、放置すると合併症のリスクもあるため、注意が必要です。

帯状疱疹の軽度症状

帯状疱疹の軽度症状としては、軽いピリピリ感や違和感程度の痛みで済む場合があります。

この軽度のケースでは、発疹も少なく、水ぶくれが小さいまま治癒に向かうことが多いです。

軽度であっても、ウイルスが再活性化しているため、適切な治療が大切です。

抗ウイルス薬を早期に服用することで、症状が悪化せずに済むことが期待でき、軽症の帯状疱疹は、合併症を引き起こす可能性が低いものの、医師の診断を受けることが推奨されます。

帯状疱疹のピリピリ感と発疹なしの場合の対処法

受診すべき診療科は?

帯状疱疹が疑われる場合、まず受診すべき診療科は皮膚科で、帯状疱疹は皮膚に発疹や痛みが現れる病気ですので、皮膚科医が正確に診断できます。

また、痛みが強い場合や、皮膚の症状が見られない無疹性帯状疱疹が疑われる場合は、神経内科やペインクリニックを併せて受診することも考慮しましょう。

これにより、神経痛の専門的な治療が可能になりますし、発疹や痛みの初期段階で適切な診断と治療を受けることが、症状の悪化を防ぐために重要です。

皮膚がヒリヒリするのは帯状疱疹?

皮膚がヒリヒリする感覚は、帯状疱疹の初期症状である可能性があります。

帯状疱疹は、水痘ウイルスが再活性化することで引き起こされ、最初に神経を刺激してピリピリ、ヒリヒリとした痛みを感じることが多いです。

発疹がまだ現れていない場合でも、ヒリヒリとした感覚が続くなら、帯状疱疹の前兆かもしれません。

ただし、この感覚は他の皮膚疾患や神経障害でも生じるため、症状が続く場合は早めに医師の診察を受けた方が良いでしょう。

帯状疱疹と蕁麻疹の見分け方

帯状疱疹と蕁麻疹は、見た目が似ていることがあり、見分けがつきにくい場合がありますが、いくつかの特徴的な違いがあります。

まず、帯状疱疹は通常、体の片側にのみ発疹が現れることが多く、ピリピリとした神経痛を伴います。

一方、蕁麻疹は左右対称に広がり、かゆみが主な症状です。

また、帯状疱疹の発疹は小さな水ぶくれを伴い、痛みが特徴的ですが、蕁麻疹は赤い斑点や盛り上がりが短時間で消える傾向があります。

どちらか不明な場合は、早めに医師に相談することをおすすめします。

帯状疱疹が疑われるときにしてはいけないこと

帯状疱疹が疑われるときは、まず、発疹や痛みが出た部位を強く擦ったり掻いたりしないようにしましょう。これにより、感染が広がったり、皮膚の状態が悪化する可能性があります。

また、入浴時に熱いお湯を避け、清潔なタオルで患部を優しく拭くことをおすすめします。

さらに、自己判断で市販薬は使わず、特に、ステロイドなどを適切な医師の指導なしに使用すると、症状が悪化する可能性があるため、必ず医師の診断を受けましょう。

帯状疱疹のピリピリ感と発疹なしの場合のまとめ

帯状疱疹は、ピリピリとした神経痛が現れるものの、発疹がない「無疹性帯状疱疹」もあります。

この場合、発疹が出ないため診断が遅れがちですが、皮膚科や神経内科で早期診断が重要です。

帯状疱疹は片側に痛みが出るのが特徴で、蕁麻疹との違いは左右対称の発疹と強いかゆみです。

自己判断で薬を使わず、必ず医師の指導を受けましょう。

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